経営者失格〜売上の計算は大好きだが、経費の計算が大嫌いである僕の話

in #jp-newbie7 years ago

株式会社つくってあそぶという謎の会社をどうにかこうにか経営しています。堀元です。お陰様で2期目は無事に迎えられそうですが3期目はどうか分かりませんね。まあイケるところまでいきましょう。

さて、今回は僕の経営者としての弱点を書きます。
弱点について書いたら皆がお金貸してくれなくなるんじゃねえかという恐怖感もあるんですけど、弱みを見せたら好感度が上がるという説もありますので、プラマイゼロということで書きます。

売上の計算がとにかく好きである

商売人にとって至福の一時とはいつでしょうか?言うまでもなく、売上がどんどん上がっていくときです。
これはかなり普遍的な話で、どんな商売人にも共通しているように思います。売上ガンガン増えると、テンションもガンガン上がる。何ならエクスタシーを感じる。そういうシンプルな生き物です。

僕に関して言えばこれに加えて【顧客心理に関して意外な発見があったとき】や【自分が作った文化が広がっている手応えがあるとき】あたりも同じようなエクスタシーにつながるのですが、まあこれは今日は置いておきましょう。

クラウドファンディングとかホントにたまんない

つい先日もやっていたのですが、僕はクラウドファンディングがめちゃくちゃ好きです。
スクリーンショット 2018-02-06 19.47.04.png

このインターフェースたまらないですよね。支援者が現れる度に増える金額(売上)。迫る締め切り。
超ワクワクしますね。商売人垂涎のシステム。

で、クラウドファンディング無茶苦茶ワクワクするなあと思っていたんですけど、こんだけワクワクする理由の一つが、クラウドファンディングのときは経費について考えなくていい。売上についてだけ考えられるなんだと気づきました。
そう、経費について考えなくていいんですよ。僕の大嫌いな経費計算をしなくていい!

経費について考えるのが嫌い

前述の通り、僕は売上を計算するのがめちゃくちゃ好きなのですが、経費を計算するのはめちゃくちゃ嫌いです。
何でって、クリエイティブじゃないからです。売上を上げることが料理だとしたら、経費計算は皿洗いです。僕は皿洗いも大嫌いです。

食器洗いはクリエイティブじゃない2.png
※人生で一番共感した漫画の1ページ。

しかし、スモールビジネスの最重要点は"経費"

しかしですね、これは声を大にして言いたいのですが、スモールビジネスにおける成功のポイントは”経費”です。
もっというと、”いかにして経費をかけないか”です。これが全て。

Webサービスを作って一発あてよう、みたいな会社は別ですよ。これはスモールビジネスとは呼びません。急成長を狙って何千万の出資を引き出すような会社は”スタートアップ”と呼ばれます。
スタートアップは、目先の経費のことなんて気にしちゃいけない。むしろ金なんてジャブジャブ使っていいから、一日でも早く少しでもいいプロダクトを出せ、そういう世界観になります。

それに対して、やれ”飲食店経営”みたいな、数百万の初期投資だけでできて、世界を変えるような成長はしないものをスモールビジネスと呼びます。
で、このスモールビジネスが失敗する原因の10割は、”経費が多すぎ”です。
当たり前の話ですが、売上と経費を比較して、経費の方が多いからビジネスが失敗する訳です。
極論、経費がゼロだったら絶対に失敗しないビジネスになるわけです。

経費がゼロのビジネスなんてありえねーだろ死ね、と思われたかもしれませんが、この辺を非常に上手に言語化しているのが、この記事になります。
そのしょぼくれたアパートを引き払って、店に住め!【えらいてんちょうの起業論】

一部のアングラ界で絶大な人気を得ている「えらいてんちょう」という男がおり、僕も懇意にさせてもらっているのですが、彼の「ショボい起業論」は非常に正鵠を射ています。
彼の主張を非常に雑にまとめると、「経費を限りなくゼロにしてビジネスしろ」という意味になります。

まあとにかく、スモールビジネスの成功の明暗を分けるのは売上よりもむしろ経費であり、経費は工夫しだいで限りなく小さくできるので、スモールビジネス経営者はここをしっかり頑張らねばならない。

まあ嫌いなんですけど

しかし僕は経費を計算するのが嫌いです。全然楽しくない。
特に僕がやっている村作りサービスなんて、人生で一度も買ったことがない謎の出費が次々に出現します(チェーンソーを購入とかですね)

そういうものをチマチマ値段を比べたり、節約するための方策を考えたりするの、ホントにダルい。やりたくない。
今は誤魔化し誤魔化しやっている状態でございます。

まあ何が言いたいかというと僕は、本質的にはスモールビジネス経営者にあまり向いていないのだろうということでございます。
ゴリゴリに経費計算しながら経営最適化できる、そしてそれを楽しくやれる人こそがスモールビジネスを経営するのに向いている人です。
ちなみに、僕の経営者としての強みは人を呼んでくる能力が異常に高いとか、よく分からないサービス内容を納得させてお金を払わせる能力が高いとかそう言った感じになります。現在はこのへんの強みで弱点を無理やりカバーしている感じですね。

まとめ-じゃあ僕はどうするのか

最後に、それじゃあ僕はどうするのかという話になるのですが、もちろん最終的な目標は経費削減業務を他人に委託するということになります。

願わくば経理に強く、日々のお金の出入りを全て管理しながら、適切に経費を削減していける人(かつ村作りに前向きな人)という、非常に貴重な人材がいればすぐに委託します。
現在そんな準備もボンヤリと進め中ではありまして、ボンヤリ仲間を増やしてえなあと頑張っております。

あとはライフハックとして、「週に一回、記帳して、経理に関する所見をまとめる時間をとる」ということをやると多少マシになることを発見した(大量に溜め込まない&機械的に処理しないでデータサイエンティストとして向き合うことで多少楽しくなる)ので、委託できるようになるまではそういう感じでやっていこうと思います。

はい、ということで【経営者失格】エントリでした。
スモールビジネス経営者として最大の資質には恵まれなかったものの、まあ僕なりの異能も持っています。この異能を活かしつつ、まだしばらくは経営者として頑張っていきます。


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ホウキ持つ縦長.jpg

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