書籍のデジタル化は未だに普及が進んでいないらしい。※1
自分はKindleを1000冊以上所有しており、Kindle初期から活用している。月に何冊読むかの平均はとっていないが、インターネットに目が向いていない時間はほぼ読書に当てられている。※2
本は紙のほうがいいという向きもあるが、自分は物を極力持ちたくない。部屋でスペースを取るし、床が抜ける。山河に持っていきたい本がいくつあっても、iPadなら重量制限はない。※3
なかでもKindleを利用する理由として最たるものが、"Highlight" である。Highlightは素晴らしい機能で、紙でペンを使って線を引くかわりに、指を滑らすだけで、Kindle上に記録され、本の中ですぐにアクセスできる。
さらに、Web上で閲覧することも可能だ。
自分はこれによっていかほどの文章を蓄積できただろうか。なにせ本をパラパラ探す必要がないのだ。あの言葉、文章、ナレッジを、傍で、手元で確認することができる。
ところが今まではあまり知られていないというか、使われていなかったし、おすすめもできなかった。なぜか。
Web版のUI が本当にひどかったからである。
※4
これはサイトの一部分を切り取ったんじゃないかって?いや、違う。ワンカラムなのだ。もはやあまり見る構成ではない。さらに、ハイライトがついた本を探すのも面倒くさかった。もう説明するのも面倒くさいほどに、だ。おそらくAmazonは、HighlightはWeb版でみるユーザーは少ないと思ったのだろう、Kindle上でみるだろう、と。
自分はLocalのKindleには読んでいる本しか入れていない。読み終わった90%以上の本はクラウドにある。デジタルは質量がない代わりにデータ容量がある。
それでも我慢して使っていたのは、反復の重要性がある。人間は忘却曲線には逆らえない。
とにかく、今日この文章をしたためているのは、そのKindle Highlightsがアップデートされたからにほかならない。
おめでとう。これで人におすすめできる。
やったぞ!2カラムで本が選びやすい!オマケになんとなくHighlightが見やすい。さらにスマホとPCでは構成がわけられている。レスポンシブじゃないけどこの際目を瞑ろう。
しかし要望がある。
- 旧版では他人がHighlightした箇所を閲覧できる機能があるが、それが踏襲されていない
- 本が検索できないからインクリメンタルな検索フォームを。
これだけでだいぶ良くなるはずだ。引き続きKindle Highlightsに期待しよう。良い読書を。
https://read.amazon.co.jp/kp/notebook
注釈
- そもそも活字自体月に一冊読まない人が半数だとか。http://www.sankei.com/premium/news/141011/prm1410110018-n1.html
- なお小説はSFを除いてほとんど読まない。自己啓発書は反吐が出るくらい嫌いだ。政治/金融/数学/化学/物理/世界史/思想/オライリー、そして山河のエッセイとサバイバルブックと詩集を読む。
- コレクショナブルな本、美術書や図鑑、装丁が素晴らしい本、ナレッジとしてではなくそのものに価値があるものは手元に残している。"茶の湯"の美術書は実体の方がいい。
- 断っておくが、自分はファシストではない。個人自由資本主義者だ。マルクスも読むが聖書も読むし一番好きな戦車はイスラエルのメルカバmk4だが、 Sieg heil viktoria は最高にテンションが上がる。それはそれとして歴史を正しく振り返るには、逆説的に'良くない'とされている思想も読み、人柄、時代などを考慮して俯瞰して捉えるべきだ。
- 欲しい本