みなさんこんにちは。
今回は、仕事の関係でアメリカのシアトルに行くかもという話が会社で出たので、試しにアメリカシアトル近辺をグーグルマップで調べていたら、想像以上にシアトルの地域がAmazonの建物だらけで驚きました。
ちなみに、この地図の左側には、ビルゲイツが創設した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」もあり、2011年に完成した財団キャンパス一角のビジター・センターは、シアトルの観光名所ともなっています。
街の歴史としては、元々ボーイング創業の地
みなさんはシアトルといえば何を思い浮かべますか?そうですよね、ボーイングですよね。シアトルに来たら必見とも言われる、ボーイング社の飛行機組立てライン見学は、世界最大規模で、ギネスブックにも登録されているエヴァレット工場があります。広さは床面積39万8千㎡、東京ドームでいうと約89個分の大きさなのだそうです。
また"ボーイングフィールド"とも呼ばれてるキングカウンティー空港から眺める旅客機の数も圧巻で、多くの飛行機ファンを魅了していますが、最近ここは日本の皆さんもよく利用しているであろうAmazonの土地と化しています。
参照:地球の歩き方
Amazonの企業都市になりつつある
地図でご覧いただくとわかる通り、町の区画内には、多くの「Amazon〜」の名のつく建物が密集しており、すごい勢いで再開発が進行中です。
例えばサウス・レイク・ユニオン地区(地元民が「アマゾニア(Amazonia)」と呼ぶ地区)のアマゾン本社の近くでは最近、ハリケーン・カフェ(Hurricane Cafe)がアマゾンによって買収され、解体されました。同社はここに、2棟のオフィス・タワーを建設する計画という話もできており、企業都市となりつつあります。
問題として上がっているのが、すでに住んでた住民や店舗は、Amazon襲来による急激な地価の値上がりや重税によって、町を追い出されてしまうことがあるそうで、再開発とともに、歴史ある店舗が閉店を余儀無くされているそうです。
参照:USA TODAY
企業が都市を支配する流れは今後も止まらない?
日本にも愛知県の豊田市にトヨタ、マウンテンビューはGoogle、最近では東京二子玉川に楽天が入ってきたりと、徐々に資金力をもつ会社が、行政と提携して、観光客誘導や莫大な税金を獲得することの見返りに、誘致によって、拠点内で企業による様々な試みや実験が行われたり、顧客の囲いこみ、ビジネスとしてもさらに盛り上がるかもしれないという予想も立ちます。
パワーバランスが徐々に国から企業へ移りつつある昨今、分散化の流れと相まって、民間主導の時代が到来しつつあるんでしょうか。
しかし、私はこのように特定の企業の優遇で都市が一部では解体され、再開発によって循環が促進されるのは新陳代謝を活発にする意味では良いのではないか?とも思います。
こういった企業は、行政の法律に縛られず、支配エリア内で新しい試み(自動運転や新しいビジネス)が行われ、それが新たなイノベーションにつながるという側面もあるので、全部の地域が企業都市になれとは言いませんが、一部がこういった企業特区として機能するのは必要かなとも考えています。
はじめまして。
示唆に富んだ記事ですね。大変面白く読ませていただきました。
コメントありがとうございます!
今後大企業による都市に及ぼす影響は大きくなると思います!