イーサリアムは世界最大規模のトークンエコノミーである -仮想通貨革命の本質-

in #japanese7 years ago (edited)

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みなさんこんにちは。

steemitをご利用になっている皆さんは、すでに仮想通貨ウォレットを保有し、取引所などで売買されていることだろうと思います。さらにブロックチェーンという分散型台帳技術の出現によって、人々が仲介者を介さず、オープンに、中央集権にならない形で平等に取引ができるようになる時代が来ています。

しかし、一個疑問なのは、イーサリアムを発行した創業者の目的はなんだったのか。この辺りの真意を読み解きつつ、2015年〜2017年末までの仮想通貨の盛り上がりについて検証してみたいと思います。

なぜイーサリアムが誕生したのか(私の推察)

イーサリアムを開発したVitalik Buterin氏ですが、彼が仮想通貨に興味を抱いたきっかけは、ごく単純なことからだと推測されます。

これまで、お金というのは国が管理する中央銀行が発行する紙幣およびコインなどしか利用できなかった(電子マネーなどは一部あった)が、一つの貨幣として個人の誰かがそれを発行し、何かを買ったり支払ったりできる機能をもつビットコインに非常に興味が湧いたことでしょう。

無から生まれた、ただの仮想通貨が一つの価値として世の中に認識され、それでピザを買ったりできるようになったわけですから。

要は、自分もビットコインと同じようにオンライン上で貨幣を発行しさえすれば、大金持ちになれるのではないか、と彼は気付いたわけです。ビットコインにできて、自分にできないわけがない。そんな彼のおそらく持っていたであろう野心と、可能性に魅了されたわけです。

そして、さらにビットコインを開発したサトシナカモトの論文も読み、ビットコインとはブロックチェーンと呼ばれる技術で賄われているんだと、そのシステムの中で、中央で誰かが管理しているわけではなく、ユーザー同士が取引を監視しあい、取引情報オープンになり、分散型なのでシステムが落ちる可能性も少なく、発行したVitalik Buterin自身も何か動かしたり作業する必要がない、という管理上のやりやすさに、さらに魅了されたんでしょう。

イーサリアムはトークンエコノミーの走り

トークンエコノミーは、今まで顕在化されなかったものになんでも価値を与え、そのトークンを流通させて、他のトークンや法定通貨と交換して取引ができる新しい経済圏のことを指します。人々は自分の持つトークンをもち、相手がそれに価値を感じれば、その時点でそのトークンは価値を持ち、取引が成立する。

お金を持っていなくても、「トークン」という、なんでもいいと思いますが要は相手がそれに満足しさえすればいいわけです。

イーサリアムはまさにこの無から生まれたトークンに信用が担保され、今に至り、確固たる地位を築くことができました。

ブロックチェーンの技術はもう時代遅れ?

先ほどの文脈でいうと、発行したVitalik Buterin自身が何か動かしたり作業する必要がない、という管理上のやりやすさに、ブロックチェーンの魅力があると話しました。確かにブロックチェーンを使えば仲介業者を省き、イーサリアムで実装したスマートコントラクトなどの付加価値で自動で取引され、取引履歴はオープンになり、データ改ざんの可能性が低くなるのはその通りだと思います。

しかしそれは彼らが「こういう風にも利用できるよね」という後付けでしかない。まずは、ブロックチェーンで動く彼ら「イーサリアム」がもっと価値をあげ、一つの国にも対抗できるような貨幣価値を持たすことに一番の面白みがあると感じていることでしょう。

ブロックチェーンよりも新しいのは、価値の顕在化、トークンエコノミーという概念だと思います。技術はいずれコモディティになりますし、Vitalik やサトシナカモトは、所詮自分たちが発行する貨幣を、現代の国の中央銀行のような超無駄な維持コストを省いて、より運用して流通させやすくした貨幣を生み出すために開発したブロックチェーンなので、大事なのはそこではない。

誰でも価値をつけて、それを使って売り買いできるようになるのが重要であり、それがこれから訪れる面白い社会が到来する、ということなのです。

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