もずくです。
私のイチオシの暗号通貨 Decred を紹介したいと思います。私のTwitterの呟きの半分はDecredでできていると言っても過言ではありません(嘘です)。
はじめに断っておきますが、私のプロフィールにもあるように、私の発言は基本的に自論(=妄想)です。一応、事前にある程度調べてはいますが、情報が間違っていたらすみません。
Decredの概要
Decredは、Bitcoinと同様、デジタル通貨としての用途を目的とした暗号通貨です。通貨の単位は DCR です。
今のところ、EtheruemやNEOのようなスマートコントラクトはなく、Liskのようなサイドチェーンもなく、EOSのような企業向けの超高速取引もなく、Enigmaのように関連データの暗号化を重視するでもなく、ブラウザだけで使えるNimiqのような独自性もなく、ALISやStatusのような暗号通貨メディアを目指すわけでもなく、Vergeのように匿名性を切り替えられるわけでもなく、Wavesのように組込取引所で独自通貨が簡単に作れるわけでもなく、0xProjectやBancorやKyber Networkのような分散取引所のプロトコルでもなく、XEMのように簡単に利用できることが売りでもなく、Shieldみたいに量子耐性があるとか、XPみたいに諦めないコミュニティがついているとか、RippleやSiaCoinやBankexのように特定の用途に特化しているということもありません。(いま持ってる通貨、ほぼ全部書いたった)
Decredの特長は、Proof-of-WorkとProof-of-Stakeを組み合わせたハイブリッドなコンセンサスシステム(ガバナンス)を採用していることです。逆にいうと、暗号通貨としての特長はそれ以外にありません。
ここでのコンセンサスシステムというのは、その暗号通貨の開発方針(ロードマップ)を決めたり、大きな改善を施すのにハードフォークをするかどうかを決める仕組みのことです。PoWとPoSを組み合わせていることから、超高速な計算環境を持つ一部の人たちが決定権を独り占めしたり(PoWの弱点)、その通貨を大量に保持している金持ちが決定権を独り占めしたり(PoSの弱点)する心配がないとされています。
ただ、新しい通貨では、このPoWやPoSの弱点をカバーするガバナンスの仕組みを導入しているものも珍しくはありません(たぶん)。つまり、Decredにはこれといって大きな特長や独自性がないのです。
その割には価格は高めに推移しています。2018年2月末の時点で7,500円とかです。BTCが200万円だった頃だと14,000円くらいですね。しかも、DecredのPoSで稼ごうと思うとTicketというのを買う必要があるのですが、これが現時点では80DCR強、つまり60万円分くらい必要です。億り人さんたちには端金ですが、一般人にとってはお小遣いにしては高すぎますよね。。
私がDecredを推す理由
では、なぜ私がDecredを推しているのかというと次の二つの理由からです。
- 非中央集権・分散型にこだわる思想
- 開発メンバーの技術力
非中央集権・分散型にこだわる思想
そもそも私がDecredを知ったのは、CounterParty(XCP)のTwitterをフォローしていたときに「XCPを買うべきか?というRedditのディスカッションの内容が素晴らしい」というようなツイートが流れてきたのがきっかけでした。そのRedditでは、Decredの開発者らしき人が、数ページに渡って「いかにBitcoinが中央集権的になっているか」について語っていました。XCPはBitcoinのコア開発者たちに邪魔され続けたのだ、と。
だからその開発者はBitcoinコミュニティに嫌気が差して、Decredの開発に加わったのだそうです。
その記事を読んで、私は初めて暗号通貨のガバナンスということを考えるようになりました。Bitcoinのガバナンスの問題(一部の権力者が方針を決められる状態になっている)は、Bitcoin Cashとの分裂やSegwit2Xの騒動などにも関係しています。Bitcoinの当初の目的は非中央集権・分散型の社会を実現することだったはずなのに(知らんけど)、実質、中央集権的になってしまっているわけです。
私が暗号通貨に興味を持ったのは決して金儲けのためではなく(嘘です)、ブロックチェーンやスマートコントラクトといった新しい技術がいまの社会を大きく変革すると思ったからです。インターネットやスマートフォンのように、人々のワーク・ライフスタイルを大きく変えてしまうかもしれない。
その大波の中に自分も揉まれながら、変革を体験したいと思ったからです。
そういった強い思想を持った暗号通貨は他にもあるかもしれませんが、なんせDecredは「Decentralized Credit」からとった名前を冠した暗号通貨ですから、トップ・オブ・非中央集権といってよいでしょう。
なお、Decredの名前についてはこちらの記事がすごくよく書かれています。英語が素直なのか、Google翻訳でしっかり読めます。
開発メンバーの技術力
とまあ、思想について熱く語ってきたのですが、実のところ、思想はそれほど重視していません(おい)。
私がDecredが好きな理由は、その開発メンバーの強力さにあります。DecredはBitcoinの開発グループに嫌気が差して抜け出してきたメンバー、つまり元Bitcoin開発者です。
Decredの主要メンバーは、Bitcoin開発時代に btcsuite というBitcoinのGo言語実装版を作った人たちです。このbtcsuiteは、有名どころではEtheruemやFactom、そしてLightning Networkなどで利用されています。さらに、Decredのメンバーの中には、あのOpenBSDのコアに貢献していた人もいます。まさにギーク集団。
その実力の程は、2017年9月20日にAtomic Swapを初めて実現したことでもわかると思いますDecredの公式ブログ。Atomic Swapは取引所等を介さずに異なる暗号通貨を直接交換する技術で、Lightning Networkの実現にも不可欠です。いまでもDecredの開発者はLightning Networkの開発者と深い交流があるらしく、DecredのLightning Networkの実装はかなり早い段階で実現されると思われます。
あと、特に触れていませんでしたが、スマートコントラクトも実装される予定です。しかも、Lightning Networkのような仕組みのものらしいです(どういう意味だろう)。
セキュリティに関しては、Bitcoinと同様、堅牢です。クロスプラットフォームのシンプルなウォレットもあります。セキュリティ向上のため、ウォレットを起動するたびにアドレスが変わるので驚きます(一度生成されたアドレスは永久に有効です)。
とまあ、言いたいことは技術力すごい、ということです。
ただ、問題は色々とあって(Cryptopiaで買ったら全然出金されないとか)、その一つが「マーケティングする気あんのか」ってことです。特に日本ではほとんど知られていないんじゃないかと思います。Slackにjapaneseチャンネルがあるのですが、全然人がいません。1~3人で数日をまたいで会話しています。
Decredのマスコット提案計画
で、ここからが本題です。これのためにここまで記事を書きました。
solaにMiyakoさんという私好みの絵を描く人がいるのですが、その方にDecredのマスコットというか、擬人化キャラクタを描いていただきたいな、と。この記事は、そのMiyakoさんにDecredを説明するために書きました。ちょっと小難しくなってるけど…
一応、Decredにもマスコットキャラクタはいるみたいなんです。「decred mascot」で画像検索すると出てきます。
真ん中の消しゴムみたいなのもマスコットキャラクタです。Stakeyという名前もついています。どれも愛嬌があってよいのですが、でもね、もうちょっと、こう、ね? Kawaii感じが欲しいっていう気持ちもありますでしょう。
なので、そのsolaのMiyakoさんに新しい擬人化キャラクタを描いてもらって、私のTwitterで紹介したり、DecredのSlackに投下してみたりしようかな、と思い立ったわけです。私が描くわけでもないのに。Miyakoさんには後でSOLをプレゼントします。こういうときに便利ですね、SOL。
私が持っているDecredのイメージは「ギーク」とか「サイファーパンク」といった感じです。それにDecredのロゴと「PoW+PoS」の要素を入れてもらいたいなと思っています。Decredのロゴはまあまあ好きです。色の組み合わせも悪くないし。ちょっと胃薬の箱の絵みたいにも見えるけど。
ちなみに、↓はMiyakoさんが描いたplagとsolaの擬人化キャラクタです(ご本人からお借りしました)。他にも江口寿史っぽい感じのイラストも描かれるのですが、それが私にはどストライクです。
以上、私の推しコイン Decred の紹介でした。
いいですよね〜DCR
Slackに入れたのはexhigeさんのおかげです!
感謝感謝。
イヒ